【司法書士が解説】50年間音信不通だった父親の財産を相続したケース
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本記事では、50年以上音信不通だった父親の相続手続きを行ったケースについて解説します。
ご相談者の状況
50年前に家出した音信不通だった父親が亡くなったが、どのような手続きをするべきか分からないとご相談にいらっしゃいました。
父親が施設に入居する際に、身元保証人として相談者さま(息子)を登録しており、死後に施設から連絡がありました。
長年、音信不通だったこともあり、財産状況もわからないので承継すべきか放棄するべきかもわからないご状況でした。
当事務所からのサポート
まず、財産と相続人の調査を当事務所で行いました。
調査したところ、相続人はご相談者様と相談者の姉のみでした。
相続財産は不動産と預貯金のみで、信用情報機関での調査では借金などの負債は見つかりませんでした。
結果
信用情報機関の調査では負債が見つからなかったので、今回は相続放棄をせずに財産を承継する手続きをとりました。
相続財産である不動産と預貯金の手続きは、当事務所で丸ごとサポートさせていただきました。
相続人間で揉めることもなく、相続財産の承継を行うことができました。
今回は信用情報機関で調査を行い、負債がないことがわかりましたが、信用情報機関の調査では、個人間の貸し借りまで分からないことがほとんどです。
ですので、長年連絡がとれなかった方の相続を行う場合は、家の中に貸し借りを示すメモがないか、はがきなどが届いていないか確認する必要があります。
ポイント~長年連絡が取れない方の相続人になった場合は要注意!~
長年連絡をとっていなかった方の相続人になった場合、被相続人の財産や債務の状況などを事前に正確に把握することは困難です。
相続は財産も債務も対応する必要がありあますので、事前に財産調査を徹底する必要があります。
特に被相続人が長年音信不通な場合、未払いの負債があるケースが多いですが、知らずに財産を相続すると、負債を自己負担することになります。
マイナスの財産がプラスの財産を超えた場合、財産を相続したくない場合は相続放棄という手段もありますので、具体的な財産調査によって負債の状況を確認し、その結果に基づいて適切な判断をすることが重要です。
相続放棄の注意点
相続放棄には期限があります。
相続の発生を認知した日から3ヵ月以内に家庭裁判所に相続放棄の申立てを行わなければなりません。
基本的には期限を過ぎると相続放棄ができなくなります。
また財産を一部でも財産を承継した場合も放棄ができなくなります。
相続が発生したら、まずは相続財産の調査をしっかりと行い、適切な対応をとることが重要になります。
複雑な相続が発生した場合は、なるべく早く専門家にご相談ください。
相続放棄について詳しくはコチラをご覧ください。
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